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【レバレジーズを卒業しました】新卒入社からの6年間を振り返りつつ、レバレジーズへの愛を語る(その3:レバに入ってやったこと、teratail(DevRel)編)

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どうも、afroscriptです。

レバレジーズ卒業エントリ、その3です。長い(笑)

今回は、「レバレジーズに入ってやったこと、teratail(DevRel)編」です。teratailのDevRelという機能確立までの話です。

※その1「なぜ新卒でレバレジーズに入社したか?」はこちら

※その2「レバレジーズに入ってやったこと、レバテック編」はこちら

テクノロジーメディアラボ(teratailチーム)

teratailチームに移動したのは2015年2月、当時はまだ正社員4人+フリーランス2,3名くらいのチームでした。なお、teratailとは、エンジニア特化のQ&Aサイトです。会員数は10万ほど(まだまだ伸びてる)で回答率90%を超える国内最大級のエンジニアQ&Aコミュニティです。

2014年7月にリリースされたので、僕がジョインしたのは、リリースから半年ほど経ったタイミングでした。

ちなみに、teratailチームは2015年5月から、社内でも1つの事業部として独立し、社内的には「テクノロジー・メディア・ラボ(通称:てくめ研)」という組織名で動いてたので、サブタイトルはそれの名前です。

teratail1年目(広報 / コンテンツクリエイター / DevRel)

最初にやったのはエイプリルフール企画の「お寺tail」

広報としてジョインしたのですが、社内で広報をやっている人がいなかったので、最初は「広報って何すればいいの?」って感じでした。

で、いろいろ調べて、基本的には各種メディアと連絡とりあって「うちのサービスでこんなことやります!よかったら取材/掲載してください!」ってアプローチするんだろなーとは理解しつつも、そもそも立ち上がったばかりのサービスで、メディアにアピールするネタもないし、ネタ待ってるだけのやつなんて立ち上げメンバーとして無価値だと思い、とりあえずなにかインパクトあるものやって自分でネタを作ってどんどんPRしていこうと考えました。

メンバーと話しつつ、時期的にもエイプリルフールやろうとなりました。で、teratail?…寺?...寺tail?って感じで「お寺tail」という企画が始まりました。

hasunohaってゆう実際にお坊さんにQ&Aできるサイトや、四谷にある坊主Barに実際に行って、そこで聞いた話を参考にしつつ、企画を詰めていきました。 ただ、小型のWebページ企画とはいえ、僕は営業(+イベント少々+ライター少々)しかしてなかったので、初めてのWebディレクションは、マジで全然うまく進まず、結局後半は同時期にteratailチームに入ったディレクターが巻き取ってくれて、なんとか形にしてくれました。(本当にありがとうございました)

teratail.com

結果としては、下記まとめブログも書きましたが、6個ほどのメディアに露出したのと、そこからの新しい流入もあったので、よかったかなと。 また、企画にあやかった質問をteratailに投稿してくれるユーザーさんとかがいて、ユーザーと一緒にサービス作り上げていく感を実感し、サービスづくりって楽しい!って実を伴って感じ始めたのは、この頃な気がします。

teratail.com

teratailにオンライン以外でも付加価値を。「集まっtail」

次にやったのはteratailユーザー会「集まっtail」の立ち上げ。 なぜ開催しようと思ったかと言うと、teratailでは、Web上で困った人を他の人が助けてくれるという、めちゃくちゃいいことが日夜行われてるんですが、これをWeb上だけにとどまらせていくのはもったいない!という思いからでした。で、Web上で生まれた繋がりが、リアルの場でも繋がっていけば、teratailが提供できる価値はさらに広がる、(ゆえに、マーケティング的な視点では、ユーザーのファン度を強化したい)って意図でした。

実際にどんなことしたかの詳細は下記に書いてますが、オリジナル名刺作ったり、teratail上でもバッジ取得できるようにしたりしました。

teratail.com

個人的にうれしかったのは、ユーザー同士で「あ、あのとき回答してくれた方なんですね!めっちゃ助かったんです、ありがとうございました!」みたいな会話がされていたことでした。僕自身も過去に自分が質問したときに回答してくれてた方が来てくれて、直接お礼が言えたりもして、Webだけで完結するより、こうやってリアルに繋がると一気に体験が深まるな〜と実感しました。

「肩書きをつくる」って大事

そんな感じで、サービス立ち上げ時期なので、teratailに必要なことは何でもやる気概で仕事してたんですが、この時期に意外と大事だったなと思うのが「肩書きをつくる」ということ。あれこれいろんなことやっていくと、自分が何をしてるか、正しい方向に走ってるか、なにが正しい方向なのか分かりづらくなってくるんですよね。そういったのを整理するためにもこの時期に自分の仕事を定義しようと、肩書きを作りました。

「広報」って肩書きだと、個人的に、業務が縛られるようでちょっと弱い気がしてて、「teratailを盛り上げるために必要なことはすべて企画して実現するぞ!」という意味を込めて「コンテンツクリエイター」と名乗りはじめました。 これ、地味ながらも印象に残ってる施策で、自分で自分の仕事を定義すると、自分のなかでスッキリいて動きやすくなるので、よく分かんない(あまり前例のない)仕事を始めるときにはおすすめです。名刺交換のときのいいアイスブレイクにもなりますし。

YAPCでの変装。キャラクター推し企画は「動機」が大事

2015年夏には、こんな企画もしました。Perl創始者であるラリー・ウォール氏っぽい変装をしてウロウロ。

teratail.com

キャラクター推しの企画は初めてでしたが、ポイントはキャラクターに「動機」を持たせること、でした。これは、ジョジョの奇妙な冒険荒木飛呂彦さんの本「荒木飛呂彦の漫画術」を読んでて「これだ!」ってなったやつです。

ちなみにこの企画だと、「YAPC大好きなラリー・ウォールーというそっくりさんが、最後の開催となるYAPC:Asiaを盛り上げるためにきました」って設定にしてウロウロしました。おそらく、ただ目立つかっこしてウロウロするよりも、参加者は企画の世界観に入りやすかったんじゃないかなー。

当日の盛り上がりの様子↓

togetter.com

「十兎くらい追えば三兎くらい得られる」

ちなみにいろいろ企画やりまくりましたが、この頃(というか今も)自分の中で大事にしてたマインドが、「二兎を追う者は一兎をも得ずだけど、十兎くらい追えば三兎くらい得られる」でした。僕が勝手に作った言葉ですが、何が当たるか、何が正解かも(正確には)分からない状況だったので、たくさん試しつつ反応みて学びつつ、当てていこうと、そんな想いをこめて当時ぶつぶつ周りに言いいながら、企画しまくってた気がします。

エンジニアコミュニティの巻き込み

そして、この年度に一番力をいれていたのは、エンジニア界のエキスパートの方々のteratailへの巻き込みです。

どういう状態を目指したかったかと言うと、例えば、Yahoo知恵袋で経済の質問をしたとして、そこに池上彰さんが答えてくれたら、めっっっちゃテンション上がって、多分Yahoo知恵袋に一生質問投げ続けるだろうな〜...そういった状態をteratailで作れないかなと。teratailで言うと、書籍を出されてる方や、コミッターの方、有名カンファレンスで登壇されてる方がteratailでも答えてくれたら、ユーザーとしては「え!今自分が勉強してる本書いてる人が答えてくれてるやん!!」ってなるので、めっちゃ嬉しいだろうなと、そういった感じです。

で、どうしたらそんな状態が作れるか分からなかったので、最初は強い人たちにとにかく会いに行きまくりました。営業時代からエンジニア勉強会は好きで、毎月少なくとも2回以上は参加するようにしてたのもあり、強い方々が勉強会やイベントで登壇してるのは知ってたので、勉強会に参加しまくり(単純にそこで講演聞いて勉強したかったのも大きいけど)、なんとか声かけてきっかけを作りました。あとは、知り合い経由で紹介してもらったりとかも多かったですし、いろんなツテをフル活用で会いに行きまくってた気がします。そしてきっかけができたら、ランチお誘いして、「何か一緒やりましょう!」と。

とはいえ、僕自身、そもそもエンジニアでもなく、当然エンジニア界での実績なんてほぼ皆無でしたし、teratailもまだまだ出たばかりのよく分かんないサイトだったと思うし、どうしたら相手にしてもらうえるかあれこれ考えました。結果、自分の技術界を盛り上げたいという想いやtaratailが目指してる世界を伝えることにしました。

ちなみに、のびすけさん(@n0bisukeがいろいろ手伝ってくれるようになったのはこのちょっと前くらいから。(4年くらい、本当ありがとうございます)

ちなみにDevRel周りでやってきた話は、下記資料にもいろいろ書いてます。

「明日からDevRelやってよ」って突然言われた時に見るプレゼン」

www.slideshare.net

MITプロジェクト

この頃、チーム内で「MITプロジェクト」というのも勝手に始めました。

MITとは、(もちろんマサチューセッツ工科大学ではなく)「毎回、イノベーティブ、てくめ研」の略です。合言葉は「伝説を残せ」。

チーム全員、四半期に1つ「これを成し遂げれば伝説だろ?」というイノベーティブな新しい取り組みをする目標を立てて、みんなでその目標をブラッシュアップしつつ決めて、達成してくってものです。

週次の計画にも落とし込んで、隔週くらいで進捗報告会をして、四半期の最後には、その新しい取り組みをやってみてどうだったかを、社内で勝手に勉強会を開き、ノウハウを発表するというところまでを1セットとしてやってました。

そういった動きもあったからか、2015年度は、テクノロジーメディアラボでチーム賞、個人としても2015年度Excelent Innovator賞という、マーケ部門の年間MVPも頂けました。

(ちなみに当時の全社MVPがteratailの事業部長、Excelent Engineerがteratailの1年目のエンジニアという、なかなかな快挙だったんじゃないかな〜)

他メディアでの記事連載や初めてのLT(ライトニングトーク)

社外活動としても、当時全盛期だったLIGブログで非エンジニア向けのプログラミング入門記事を連載させてもらったり、マイナビニュースでもエンジニア文化に関する連載させてもらいました。

liginc.co.jp

www.google.co.jp

また、LT(ライトニングトーク)を初めてやったのもこの頃。最初は確かGo言語入門者向けイベントだったかな?何も完成せず、スーパーグダグダだった気がする…;;

その4へつづく。 ← Comming Soon...

その2はこちら